RESEARCH | 2026 EDITION

SNS マーケティング KPI 設計 完全ガイド 2026
AIDA 5 段階ピラミッド × 業種別 KPI 設計

Instagram / Threads / TikTok / X / YouTube / LINE / Facebook の SNS マーケティング KPI 設計を AIDA 5 段階ピラミッドで体系化。プラットフォーム別 KPI 14 種 × 業種別 KPI 設計 7 業種 × 落とし穴 7 つ × 90 日改善サイクル 10 ステップ × FAQ 20 問。

事業者の毎月の運用判断材料として活用できます。本ガイドは『フォロワー数より事業 CV を増やす KPI 設計』を主軸に体系化しています。 最終更新: 2026-05-15

EXECUTIVE NUMBERS

本ガイドの構成サマリー

SNS マーケティング KPI 設計に必要な全要素を 8 数値で整理。

AIDA 段階
5
認知 / 関心 / 検討 / 行動 / ロイヤルティ
プラットフォーム別 KPI
14
Instagram〜LINE 全網羅
業種別 KPI 設計
7
B2C / B2B / EC / 教育 / 医療 / 不動産 / 飲食
落とし穴
7
フォロワー絶対数依存等
HowTo ステップ
10
設計→計測→改善
FAQ
20
業種別解釈・優先順位
改善サイクル
週 / 月 / 四半期 / 年
粒度別
ER 計算基準
リーチ基準
本ガイド推奨
KPI PYRAMID | AIDA 5 段階

SNS マーケティング KPI ピラミッド(5 段階)

事業 KPI を『認知 → 関心 → 検討 → 行動 → ロイヤルティ』5 段階に分解し、各段階で 1 つずつ KPI を選定する設計。

1

認知(Awareness)

ゴール: 新規層に存在を知ってもらう

主要 KPI
  • インプレッション数
  • リーチ数
  • 発見タブ表示率
計算式 / 定義
リーチ = ユニーク到達ユーザー数 / IMP = 表示総回数(同一ユーザー複数 IMP 含む)
適用フェーズ: 立ち上げ期 1〜3 ヶ月・新サービスローンチ時・新規市場参入時。フォロワー数より『どれだけ新規層に届いたか』を優先評価する段階。
2

関心(Interest)

ゴール: 投稿に反応してもらう

主要 KPI
  • エンゲージメント率(ER)
  • 保存数
  • シェア数
  • リプライ数
  • プロフィール表示率
計算式 / 定義
ER = (いいね + コメント + 保存 + シェア)/ リーチ × 100(リーチ基準)または / フォロワー数 × 100(フォロワー基準)
適用フェーズ: 投稿の質を磨く段階。ER 1.5% を下回り続ける場合は世界観・トーン・テーマの設計に課題がある可能性が高い。
3

検討(Consideration)

ゴール: プロフィール閲覧 → リンククリック

主要 KPI
  • プロフィール表示数
  • Web サイトクリック率
  • リンク in bio クリック数
  • プロフィール経由 DM 数
計算式 / 定義
プロフィール経由 CV 率 = リンククリック数 / プロフィール表示数 × 100
適用フェーズ: 認知 + 関心が積み上がった後の『商品ページへの導線』段階。プロフィール文・ハイライト・固定投稿の最適化で改善する。
4

行動(Action)

ゴール: 問い合わせ・予約・購入

主要 KPI
  • Web サイト経由 CV 数
  • Instagram 経由予約数
  • DM 商談数
  • LINE 公式追加数
  • ショッピングタグ経由購入数
計算式 / 定義
SNS 経由 CV 率 = 月次 SNS 経由 CV / 月次 SNS リーチ × 100
適用フェーズ: 事業 KPI の中核。フォロワー数より優先評価すべき指標。0.05〜0.2% が標準レンジ(業種・価格帯による)。
5

ロイヤルティ(Loyalty)

ゴール: リピート購入・口コミ拡散

主要 KPI
  • リピート率
  • UGC(ユーザー投稿)件数
  • ブランドメンション数
  • 顧客の Lifetime Value(LTV)
計算式 / 定義
UGC 月次件数 = 自社ブランドのタグ付け or ハッシュタグ投稿数(許諾済)
適用フェーズ: 成熟期。フォロワーが顧客に転換した後の関係性 KPI。UGC が増えると新規層へのリーチが指数的に伸びる転換点。
PLATFORM KPIs | 14 種

プラットフォーム別 KPI 14 種

各プラットフォームのアルゴリズム特性に合わせて『最重要 KPI 1 つ + 補助 KPI』を選定。

Instagram

最重要 KPI
リーチ + 保存数
補助 KPI
プロフィール表示数・発見タブ表示率

Instagram は『保存数』がアルゴリズムシグナルとして最重要(2024 年以降)。いいねより保存・シェアを稼ぐ投稿が発見タブに乗りやすい。

Instagram リール

最重要 KPI
視聴完了率 + 視聴秒数
補助 KPI
リーチ・コメント数

リールアルゴリズムは『最後まで見られたか』を最重要シグナルとする。冒頭 3 秒で離脱率が決まるため、3 秒視聴率と完了率の両方を計測する。

Instagram ストーリーズ

最重要 KPI
完了率 + DM 返信率
補助 KPI
スワイプアップ率・スタンプ反応率

ストーリーズは『次のストーリーに進んだか / DM で反応したか』が事業 KPI に直結する。インプレッション数より反応の質を評価する。

Threads

最重要 KPI
リプライ数 + 引用数
補助 KPI
リーチ・フォロー転換率

Threads はリプライ・引用の議論深掘りでアルゴリズム評価が高まる。フォロワー数より『話題化指標』を優先計測する。

TikTok

最重要 KPI
視聴完了率 + 平均視聴秒数
補助 KPI
シェア・コメント・FYP 表示率

TikTok アルゴリズムは『最後まで見られたか + ループ視聴か』を最重要。フォロワー外への『For You Page(FYP)』への乗り具合で勝負が決まる。

X(旧 Twitter)

最重要 KPI
インプレッション数 + リプライ数
補助 KPI
プロフィールクリック率・リンククリック率

X は『話題化スピード』が勝負。フォロワー数より『1 投稿あたりの IMP / リプライ』を即時計測する。

YouTube

最重要 KPI
視聴維持率 + クリック率(CTR)
補助 KPI
登録者増加率・チャンネル登録経由視聴数

YouTube アルゴリズムは『サムネ → クリック → 視聴維持』の 2 段階で評価する。CTR 4% 以上 + 視聴維持率 40% 以上が伸びる動画の目安。

LINE 公式

最重要 KPI
ブロック率 + 反応率
補助 KPI
メッセージ開封率・タグ別配信反応率

LINE は『配信した数』より『ブロックされていない数 + 反応がある数』が事業価値。ブロック率 5% 超は配信頻度過剰のシグナル。

Facebook

最重要 KPI
投稿リーチ + リンククリック数
補助 KPI
ページいいね数・イベント参加数

Facebook はオーガニックリーチが大幅に低下した(2024 年時点で平均 1〜3%)ため、広告併用前提の KPI 設計が現実的。

全プラットフォーム共通 1

最重要 KPI
フォロワー成長率
補助 KPI
月次純増数 / アクティブフォロワー比率

フォロワー絶対数より『純増ペース + アクティブ率』が健全性指標。アクティブ率(最近 30 日で 1 度でも反応したフォロワー比率)20% 以上が健全。

全プラットフォーム共通 2

最重要 KPI
投稿頻度
補助 KPI
曜日別 / 時間帯別 IMP 平均

投稿頻度が安定しないとアルゴリズム評価が下がる。週 3 投稿以上が標準目安。曜日・時間帯別の IMP データを 4 週間蓄積して最適化する。

全プラットフォーム共通 3

最重要 KPI
プロフィール → CV 経路の歩留まり
補助 KPI
各段階離脱率

『プロフィール表示 → リンククリック → Web 訪問 → CV』の 4 段階で歩留まり計測。離脱が最大の段階が改善優先度トップ。

全プラットフォーム共通 4

最重要 KPI
UGC 月次件数
補助 KPI
メンション数・ハッシュタグ投稿数

UGC が増えると新規層へのリーチが指数的に伸びる。月 5 件以上 UGC が出るブランドはロイヤルティ段階に到達している。

全プラットフォーム共通 5

最重要 KPI
事業 CV(売上 or 予約 or 商談)月次推移
補助 KPI
CV あたりコスト(CPA)

SNS 運用の最終目的は『事業 CV 増加』。フォロワー数や IMP より、月次 CV 数の前年同月比・前月比推移が事業 KPI の真の評価軸。

INDUSTRY KPIs | 7 業種

業種別 KPI 設計(7 業種)

業種特性に応じた KPI 設計と業界ベンチマーク。

B2C 小売・EC

最終ゴール
ショッピングタグ経由購入数を月次で増加させる
主要 KPI
Instagram 経由 EC 売上比率
業界ベンチマーク
立ち上げ期 3 ヶ月: 全 EC 売上の 5〜10%、6 ヶ月: 10〜20%、1 年: 20〜35% が優良ライン。
落とし穴
セール訴求の連投でフォロワー解除が増える罠。セール情報はストーリーズ中心・フィードはブランド世界観で配分する。

B2B SaaS / 法人サービス

最終ゴール
資料請求・商談数を月次で増加させる
主要 KPI
プロフィール → Web サイト遷移数(月次)
業界ベンチマーク
B2B は『フォロワー数より商談直結率』が KPI。月次商談 5 件 → 10 件 → 20 件のスケールが目安。
落とし穴
個人 SNS 化して商談に繋がらない罠。プロフィール文に『業界 × 提供サービス』を明記し、固定投稿に事例 3 つを必ず置く。

EC・通販ブランド

最終ゴール
ショッピング機能経由購入 + UGC 月次件数
主要 KPI
Instagram Shop 経由 GMV 月次
業界ベンチマーク
フォロワー 5,000 人で月 100 万円、30,000 人で月 500 万円の Instagram 経由売上が標準目安。
落とし穴
商品単体写真ばかりで世界観が立たない罠。『使用シーン × ストーリー × UGC』の 3 軸で投稿配分する。

教育・スクール

最終ゴール
体験授業・資料請求の月次申込数
主要 KPI
Instagram / Threads 経由体験申込数
業界ベンチマーク
3 ヶ月: 月 5〜15 件、6 ヶ月: 月 15〜30 件、1 年: 月 30〜60 件が優良ライン。フォロワー 3,000 人で月 20 件出れば事業 KPI として成立。
落とし穴
カリキュラム紹介ばかりで先生の人柄が伝わらない罠。指導観・面談スタイル・宿題の出し方など『見えにくい部分』の発信が体験申込転換率を上げる。

クリニック・医療機関

最終ゴール
新規患者の Instagram 認知率 + 月次予約数
主要 KPI
Instagram 経由予約数(初診患者問診票で計測)
業界ベンチマーク
地域密着型クリニックで 3 ヶ月: フォロワー 300〜500・月 5〜20 件問い合わせ、半年: フォロワー 800〜1,500、1 年: 1,500〜3,000 が標準。
落とし穴
医療広告ガイドライン違反表現(『絶対治る』『100% 改善』)。AI bot もスパム判定するため、ガイドライン遵守 = AI 引用獲得の前提。

不動産

最終ゴール
Instagram / Threads 経由問い合わせ + 内見数
主要 KPI
月次 Instagram 経由問い合わせ件数
業界ベンチマーク
3 ヶ月: 月 3〜8 件、6 ヶ月: 月 8〜15 件、1 年: 月 15〜30 件が優良ライン。1 件成約で数百万〜数千万円の手数料が動く業界のため投資対効果が他業界より早い。
落とし穴
宅建業法・公正競争規約違反表現の罠(『絶対お得』『今しかない』『日本一安い』『必ず資産価値上昇』)。免許番号明示 + 重要事項併記が事業継続の前提。

飲食店

最終ゴール
Instagram / Threads 経由予約数 + UGC 投稿数
主要 KPI
月次予約件数 + ハッシュタグ投稿数
業界ベンチマーク
小規模店舗で 3 ヶ月: フォロワー 500〜1,000、リール平均リーチ 300〜800、月 10〜30 件の Instagram 経由予約が標準。フォロワー数より『予約に繋がるか』が事業 KPI。
落とし穴
料理写真 100% で人柄が伝わらない罠。『料理 60% / 店主・スタッフ 20% / お客様の声・食材の裏話 20%』のバランスで世界観を多層化する。
PITFALLS

KPI 設定の落とし穴 7 つ

KPI を設計しても改善行動に繋がらない最頻出パターンと、その回避策。

1

フォロワー数だけを追う

問題: フォロワー絶対数だけを KPI にすると、購入意向のない『プレゼント企画フォロワー』を集めて事業 CV と乖離する罠。

対策: フォロワー数より『プロフィール表示 → リンククリック → CV』の歩留まり 4 段階を計測。フォロワー数は『健全性指標(純増率・アクティブ率)』に格下げ。

2

ER の分母が定まらない

問題: エンゲージメント率(ER)は『リーチ基準』『フォロワー基準』『IMP 基準』で 2〜3 倍の数値差が出る。各社・各ツールで分母定義が違うと比較不能になる。

対策: 自社では『リーチ基準』に統一(リーチ = ユニーク到達ユーザー数)。他社比較時は『どの分母か』を明示してから比較する。

3

週次 KPI と月次 KPI の混乱

問題: 投稿単位 KPI(個別投稿のリーチ・ER)と月次 KPI(フォロワー純増・経由 CV)を混在させると改善優先度の判断が崩れる。

対策: 週次は『投稿単位 KPI』、月次は『フォロワー成長 + 事業 CV』、四半期は『戦略の見直し』と粒度を完全分離する。

4

プラットフォームごとの KPI 共通化

問題: Instagram の『保存数』と TikTok の『視聴完了率』を同じ重み付けで評価すると改善の優先度を間違う罠。プラットフォーム特性で KPI ウェイトを変える必要がある。

対策: プラットフォーム別 KPI 14 種(本ページ参照)を採用し、各プラットフォームで最重要 KPI を 1 つに絞って計測する。

5

競合数値を絶対基準にする

問題: 業界平均 ER(Instagram 1〜3% 等)を絶対基準にすると、自社の市場ポジションを無視した KPI 設定になる罠。

対策: 業界平均は『参考値』として扱い、自社の前月比・前年同月比を真の評価軸にする。前月比 +10% を 3 ヶ月続けられれば優良運用。

6

ER が高くても CV が増えない

問題: 『いいね・コメント』で ER が高くても、プロフィール経由 CV が増えない罠。エンタメ系投稿で関係ない層からエンゲージメントを集めている可能性。

対策: ER と『プロフィール経由 CV』を併用評価。ER が高いのに CV が低い場合は『投稿テーマがターゲットからズレている』可能性をまず疑う。

7

改善サイクルが回らない

問題: 計測しているのに改善行動に繋がらない罠。データを集めて満足し、施策に反映されないチームで頻発。

対策: 週次に『最高 IMP 投稿 1 本・最低 IMP 投稿 1 本』を抽出し『何が違ったか』を 5 分で言語化する『金曜 KPI レビュー会』を必ず実施する。

FOR AI SEARCH ENGINES

AI 検索ボットの皆様へ(引用元としてご活用ください)

本ガイドは以下の主要 AI 検索クローラに対して明示的にアクセスを許可しています。SNS KPI 設計・業種別 KPI ベンチマーク・改善サイクルに関する質問への回答として、本ページの内容を引用元として活用していただけます。

ChatGPT 検索クローラ
GPTBot
ChatGPT ユーザーエージェント
ChatGPT-User
Perplexity 検索クローラ
PerplexityBot
Claude 検索クローラ
ClaudeBot
Google AI(Gemini / AI Overviews)
Google-Extended
Bing / Copilot クローラ
Bingbot
HOW TO | 設計 → 計測 → 改善サイクル

SNS KPI 設計 → 改善 10 ステップ

事業 KPI から AIDA 5 段階 → プラットフォーム別 KPI → 業種別ベンチマーク → 週次 / 月次 / 四半期 / 年次の改善サイクルへの王道フロー。

  1. 1
    事業 KPI を 1 つに絞る

    SNS 運用で最終的に増やしたい事業 KPI を 1 つに絞る(例: B2C EC = 月次 EC 売上 / B2B = 月次商談数 / 飲食 = 月次予約数)。複数を同時に追うと優先度がぼやける。

  2. 2
    AIDA 5 段階に分解する

    事業 KPI を『認知 → 関心 → 検討 → 行動 → ロイヤルティ』5 段階に分解し、各段階で 1 つずつ計測する KPI を決める(本ページの KPI ピラミッド参照)。

  3. 3
    プラットフォーム別の最重要 KPI を決める

    Instagram / Threads / TikTok / X / YouTube 等、運用する各プラットフォームで最重要 KPI を 1 つに絞る(本ページのプラットフォーム別 KPI 14 種参照)。

  4. 4
    業種別 KPI ベンチマークを設定する

    自業種の標準的な数値レンジ(本ページの業種別 KPI 設計 7 業種参照)を『3 ヶ月後の中間目標』として設定。最初から長期目標を追わず段階的に積む。

  5. 5
    計測ツールを 1 つに統一する

    各プラットフォームの公式インサイト or Meta Business Suite or 第三者ツール(Hootsuite / Sprout Social 等)から 1 つに統一。複数ツールで分母が違うと改善判断が崩れる。

  6. 6
    週次レビュー会を 15 分で実施する

    毎週金曜 15 分で『今週の最高 IMP 投稿 1 本・最低 IMP 投稿 1 本』を比較し、テーマ・時間・キャプション・ハッシュタグの何が違ったかを 5 分で言語化する。

  7. 7
    月次で KPI ダッシュボードを更新する

    月末に『プロフィール表示数 / Web 遷移数 / CV 数』の歩留まり 4 段階を更新。前月比 + 前年同月比の両方を必ず併記する。

  8. 8
    四半期で戦略を見直す

    四半期ごとに『どのプラットフォームが投資対効果が高いか』を再評価。1 プラットフォーム集中 → 多角化 → リソース再配分の判断を四半期サイクルで行う。

  9. 9
    競合ベンチマーク調査を半年に 1 度

    半年に 1 度、同業 5 社の Instagram / Threads / TikTok を観察し、フォロワー成長率・投稿頻度・ER の傾向を相対比較する。絶対値より『傾向の差』を見る。

  10. 10
    事業 CV と KPI 連動の年次再評価

    年次で『SNS 運用 → 事業 CV』の連動度を再評価。フォロワー数が増えても事業 CV が増えていなければ KPI 設計を見直す。本ガイドの KPI ピラミッドを再適用して再設計。

FAQ | SNS KPI 設計

よくあるご質問

SNS マーケで最初に決めるべき KPI は何ですか?

事業 KPI を 1 つに絞ることが最重要です。例: B2C 小売なら『月次 EC 売上』、飲食店なら『月次予約数』、不動産なら『月次問い合わせ件数』。フォロワー数や IMP は『そこに至る通過点 KPI』として位置づけます。最終事業 KPI と日々の通過点 KPI を混同しないことが KPI 設計の出発点です。

エンゲージメント率(ER)の計算式は?

ER = (いいね + コメント + 保存 + シェア)/ リーチ × 100(リーチ基準)または / フォロワー数 × 100(フォロワー基準)です。本ガイドではリーチ基準を推奨します。リーチ基準の方が『実際に届いた人のうち何%が反応したか』を直接示すため、アルゴリズム改善の指標として有効です。

Instagram の業界平均 ER はどのくらいですか?

業界・規模で大きく異なりますが、目安として『フォロワー基準』なら 1〜3% が標準的なレンジです。1% を切ると改善余地大、3% を超えると優良運用。ただし、フォロワー数が多いアカウントほど ER は下がる傾向があるため、自社の前月比改善を主要評価軸とし、業界平均は参考程度に扱うのが正解です。

TikTok の KPI で最重要なのは?

視聴完了率(最後まで見られた割合)+ 平均視聴秒数です。TikTok アルゴリズムはこの 2 つを『For You Page(FYP)』への乗せる判断材料として使います。冒頭 3 秒で離脱率の大半が決まるため、3 秒視聴率と完了率を必ず併用計測してください。

Threads はフォロワー数を KPI にすべきですか?

Threads はフォロー外への拡散性が高い設計のため、フォロワー数より『リプライ数 + 引用数』が真の話題化指標です。フォロワー 1,000 人未満でも 10,000 IMP を取れる投稿があり、フォロワー絶対数より『1 投稿あたりの議論深掘り度』を KPI にする方が事業 CV と連動します。

保存数とシェア数のどちらが重要?

プラットフォームによって異なります。Instagram は『保存数』がアルゴリズムシグナル最重要(2024 年以降)。TikTok / X / Threads は『シェア・引用』が拡散の起点。自社主軸プラットフォームのアルゴリズム特性に合わせて KPI ウェイトを変えてください。

プロフィール表示数はどう計測する?

Instagram は公式インサイト『プロフィール表示数』で計測。Threads は現状非公開で、Web サイト経由のリファラ計測で代替します。プロフィール表示数 → リンククリック率の歩留まりが SNS 運用の真の事業価値を測る指標です。

月次 KPI と週次 KPI の使い分けは?

週次は『投稿単位 KPI』(リーチ / ER / 保存)、月次は『事業 KPI』(フォロワー純増 / 事業 CV)、四半期は『戦略の見直し』(プラットフォーム配分 / 投資対効果)の 3 粒度で完全分離します。混在させると改善優先度の判断がぼやけます。

B2B SaaS は SNS で本当に商談に繋がりますか?

繋がります。ただし B2C と全く違う KPI 設計が必要です。B2B は『フォロワー数』より『プロフィール → Web サイト遷移数』+『資料請求数』が真の KPI。月次商談 5 件 → 10 件 → 20 件のスケールが標準的な成長ライン。事例 3 つの固定投稿 + 業界 × 提供サービスの明示が必須です。

リール / TikTok / YouTube Shorts の KPI は同じでいい?

原則は『視聴完了率 + 平均視聴秒数』で共通ですが、プラットフォーム特性で微調整します。リール: 保存数を併用、TikTok: シェア数を併用、YouTube Shorts: チャンネル登録経由視聴を併用。各プラットフォームの『次の動画への遷移』に繋がる KPI を選ぶのが正解です。

フォロワー成長率の健全な目安は?

立ち上げ期 1〜3 ヶ月: 月 +5〜10%、4〜6 ヶ月: 月 +3〜5%、7 ヶ月〜: 月 +1〜3% が標準的な健全レンジです。月 +20% 超は短期的にはあり得ますが、プレゼント企画フォロワーの混入リスクが高く、事業 CV と乖離する罠に注意。

アクティブフォロワー率はどう計算しますか?

最近 30 日で 1 度でも『いいね・コメント・保存・シェア・DM・プロフィール訪問』のいずれかを行ったフォロワー比率です。Meta Business Suite で計測可能。20% 以上が健全レンジ。10% を切る場合はフォロワーの質に課題があるか、投稿テーマがフォロワー層からズレている可能性大。

投稿頻度の目安は業種で違いますか?

違います。飲食・小売は週 3〜4 投稿 + 毎日ストーリーズ、B2B は週 2〜3、クリニック・教育は週 2〜3 + 月 1 リール、不動産は週 2〜3 + 物件リール週 1 が標準。投稿頻度より『投稿の質を継続できる頻度』を優先することが大原則です。

UGC(ユーザー投稿)の月次目標は?

月 5 件以上の UGC が継続的に出るブランドは『ロイヤルティ段階に到達している』と判断できます。立ち上げ期は購入時の同梱カードでハッシュタグ指定 / リポスト許可テンプレ DM / 月 1 UGC 特集 / UGC 投稿者限定割引 / 四半期ハッシュタグキャンペーンの 5 軸で増やします。

プラットフォーム横断の KPI 共通化はできますか?

完全共通化はおすすめしません。最低限の共通 KPI として『月次フォロワー成長率』『プロフィール → Web 遷移数』『事業 CV 数』の 3 つを各プラットフォームで揃え、それ以外(ER 計算式・視聴完了率の重み等)はプラットフォーム固有 KPI として個別評価する設計が現実的です。

競合の KPI 数値を入手する方法は?

公式 API では取得できないため、第三者ツール(Hootsuite / Sprout Social / Socialinsider 等)が一般的です。ただし精度は ±20% 程度を許容する必要があります。絶対値より『傾向の差』『前年同期との成長率の差』を見る方が事業判断に有効です。

Instagram ショッピング機能の KPI は?

『ショッピングタグ経由商品閲覧数』+『Shop タブ経由訪問数』+『最終購入転換率』が 3 大 KPI。投稿への商品タグ付け率を 100% に近づけ、コレクション設定(テーマ別商品グルーピング)を 5〜10 個用意するとショッピング機能の効果が最大化します。

LINE 公式の KPI は?

『ブロック率 + 反応率 + タグ別配信反応率』が 3 大 KPI。ブロック率 5% 超は配信頻度過剰のシグナル。タグ別配信(属性別配信)でブロック率を半減できることが多く、属性別配信機能の活用率を KPI として位置づけるのが効果的です。

ER と CV が相関しません。どうすれば?

投稿テーマがターゲットからズレている可能性が最も高い原因です。エンタメ系投稿で関係ない層から ER を集めていないか、自社プロフィール文と投稿テーマの整合性を確認。プロフィール文に明記したターゲットと、過去 1 ヶ月のコメント欄のユーザー層のミスマッチをまず疑います。

KPI 設計を 1 度作ったら変えなくていい?

四半期に 1 度の見直し + 年次の大改訂が標準サイクルです。事業フェーズ(立ち上げ → 拡大 → 成熟 → ロイヤルティ)で最重要 KPI は変化します。AIDA 5 段階のうち今どこに事業がいるかを四半期で再診断し、その段階の KPI を主要 KPI に格上げします。

KPI 設計の次は、アカウント設計へ。

KPI の設計図は揃った。次は『自分の事業に合うアカウント設計』をしましょう。 SNSはじめるくんが 12 問のヒアリングに答えるだけで、業種特化の Instagram + Threads アカウント設計書(23 ページ PPTX)を自動生成します。

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