SNSはじめるくん

介護施設のインスタグラムの始め方

介護施設・デイサービスのInstagramを、開設からプロフィール、ハッシュタグ、写真の同意の決め方まで順番にまとめました。そのままコピペして使えるプロフィール文5例と、実際に運用されている介護施設8件の投稿200件から集計したハッシュタグを載せています。

デイサービス・介護施設向け

プロフィール実例・実測ハッシュタグ・写真の同意【2026年版】

介護施設のSNSには、他の業種にない分かれ道が最初にあります。「入居・利用してくれる方とご家族に向けて出すのか」「働く人を集めるために出すのか」です。実際に運用されている8施設の投稿を集計したところ、5施設がプロフィールに職員募集や見学受付の言葉を入れており、ある特別養護老人ホームは25投稿のうち23投稿に #職員募集 を付けていました。どちらを主目的にするかで、撮る写真も、書く文章も、付けるハッシュタグも変わります。先に決めてから開設するほうが早く進みます。

最終更新: 2026-08-06

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介護施設が開設前に知っておくこと

最初に決めること
採用が目的か、利用者募集が目的か
撮影・掲載のルール
利用者の顔写真は本人+家族の書面同意が必須
表現の制約
「業界最高水準」「日本一」等の誇大表現は使用不可
主な閲覧者
利用者本人より50〜60代の家族(決裁者)が中心

開設〜運用開始までの4ステップ

アカウント開設からプロフィール設計、最初の投稿、運用リズムまでの順序。上から順に進めれば迷いません。

ステップ 1

アカウントを開設する

開設後すぐにプロアカウント(ビジネス)へ切り替えます。切り替える前に、下の「採用のために始めるのか、利用者募集のために始めるのか」を読んで、どちらを主目的にするか決めておいてください。

  • 設定 →「アカウントの種類とツール」→「プロアカウントに切り替える」を選ぶ
  • カテゴリは施設の種別(デイサービス/老人ホーム等)に近いものを選ぶ
  • ユーザーネームは施設名+地域名にする
  • 採用と利用者募集のどちらを主目的にするかを先に決める

介護施設ならでは: 同じ法人で複数のサービスを運営している場合、法人でまとめて1つにするか、施設ごとに分けるかを最初に決めます。実測した8件では、社会福祉法人としてまとめている例と、特別養護老人ホーム単体で運用している例の両方がありました。分けると1施設あたりの投稿数が減るので、書ける人が何人いるかで決めるのが現実的です。

ステップ 2

プロフィールを設計する

自己紹介の1行目に「どこにある・何の施設か」を書きます。下に5パターンの完成文を置いてあるので、自分の施設に近いものを選んで〈 〉の中だけ書き換えれば埋まります。

  • 下の「そのまま使えるプロフィール文5例」から自分の施設に近いものを選ぶ
  • 1行目は都道府県・市区町村から書き始める
  • 「業界最高水準」「日本一」「絶対安心」等の最上級表現は使わない
  • 写真の掲載方針(同意をいただいた方のみ)をプロフィールに書いておく
  • プロフィールリンクは見学申込ページか採用ページのどちらか1本に絞る
  • ハイライトは「施設紹介」「スタッフ紹介」「見学案内」の3枠から始める

介護施設ならでは: 利用者の顔写真を投稿する場合は、本人+家族の書面同意が必要です。同意が取れていない利用者は構図から外すか、後ろ姿・手元のみにする運用を徹底します。決めておくことは下の「写真撮影・SNS公開の同意で決めておくこと」にまとめました。

ステップ 3

最初の10投稿を準備する

投稿のテーマは下の「最初の10投稿」を順番に使います。利用者が映る投稿は、必ず同意取得済みの範囲にとどめてください。

  • 施設内部・スタッフ紹介の投稿を先に揃え、利用者が映る投稿は同意取得フローを整えてから進める
  • 季節イベントの写真は同意済み利用者の表情のみを使う
  • ハッシュタグは下の実測リストから5個前後を選ぶ
  • ご家族の声を使う場合は掲載可否の同意を先に取る

ステップ 4

運用リズムを固定する

最初の10投稿を出し終えたら、無理のないペースで継続します。1週目から4週目に何をやるかは下の週別の表にまとめています。

  • 投稿する曜日・時間帯をあらかじめ決めておく
  • 投稿前に施設長か広報担当が内容を確認する運用にする
  • 同意書の管理担当を1人決めて、名簿と写真を突き合わせられるようにする
  • 1週間続けたらインサイトでプロフィール表示数を確認する

そのまま使えるプロフィール文5例(介護施設・デイサービス)

〈 〉の中を自分の施設の情報に置き換えれば、そのまま貼って使えます。実際に運用されている8施設のプロフィールを見ると、7施設が都道府県・市区町村から書き始めていました。家族が最初に確認するのは「どこにあるか」「何の施設か」なので、その順番に合わせてあります。

1. 特別養護老人ホーム(入居相談・見学を受けたい)

入居を検討している家族に向けて出す施設向け。見学申込につなげる型。

名前欄

〈施設名〉|〈市区町村〉の特別養護老人ホーム

自己紹介欄(123文字)

〈都道府県〉〈市区町村〉の特別養護老人ホーム「〈施設名〉」です。
運営は社会福祉法人〈法人名〉。
施設の中の様子・行事・スタッフの一日を投稿しています。
写真は掲載の同意をいただいた方のみ使用しています。
見学のお申し込みは〈0000-00-0000〉へ

リンク欄

見学申込フォームか施設紹介ページ1本

1行目で「どこの・何の施設か」を言い切ります。運営法人名を入れるのは、家族が法人名で調べることがあるためです。写真の掲載方針を先に書いておくと、投稿を見た家族が「うちの親も勝手に出されるのでは」と思わずに済みます。実測でも、この方針をプロフィールに明記している施設がありました。

2. デイサービス(通所介護)

通いのサービスで、体験利用やケアマネからの紹介につなげたい事業所向け。

名前欄

〈事業所名〉|〈市区町村〉のデイサービス

自己紹介欄(126文字)

〈市区町村〉のデイサービス「〈事業所名〉」です。
送迎あり/〈月〉〜〈土〉/〈9:00〜16:30〉
レクリエーション・機能訓練・毎日の食事の様子を投稿しています。
写真は同意をいただいた方のみ掲載しています。
体験利用のご相談は〈0000-00-0000〉へ

リンク欄

事業所紹介ページか問い合わせフォーム1本

デイサービスは「送迎があるか」「何曜日にやっているか」が最初の確認事項です。入居施設と違ってここが分かれ道になるので、営業日と送迎の有無を1行目の次に置いています。実測でも、活動内容を表す #レクリエーション や #機能訓練 を使っている事業所がありました。

3. 複数のサービスを運営する社会福祉法人

特養・ショートステイ・デイ・居宅などをまとめて1アカウントで出す法人向け。

名前欄

社会福祉法人〈法人名〉|〈市区町村〉

自己紹介欄(117文字)

〈都道府県〉〈市区町村〉の社会福祉法人〈法人名〉です。
特別養護老人ホーム/ショートステイ/デイサービス/居宅介護支援を運営しています。
各施設の毎日と行事の様子をまとめて発信しています。
写真は掲載の同意をいただいた方のみ使用しています。

リンク欄

法人サイトのトップページ1本(各施設へ辿れるページ)

複数サービスを持つ法人は、運営している事業を並べて書くのが実測でも多い形でした。家族は「ショートステイもあるのか」を知りたくて調べるので、サービス名を省略しません。1アカウントにまとめると投稿の頻度を保ちやすい代わりに、どの施設の話か分かりにくくなるので、投稿側で施設名のハッシュタグを付けて補います。

4. 職員募集(採用)を主目的にする

人を集めるために始める施設向け。家族向けより働く人向けに寄せた型。

名前欄

〈施設名〉|〈市区町村〉の特養/職員募集中

自己紹介欄(113文字)

〈市区町村〉の特別養護老人ホーム「〈施設名〉」です。
働く人の一日・研修・チームの雰囲気を投稿しています。
〈介護福祉士〉〈看護師〉〈無資格・未経験〉を募集中。
職場見学はいつでも受け付けています。
募集要項はプロフィールのリンクから

リンク欄

採用ページか募集要項1本

採用が目的なら、書く相手は家族ではなく求職者です。実測した8施設のうち5施設がプロフィールに募集や見学受付の言葉を入れていました。募集している職種を具体的に書くのは、求職者が職種名で探すためです。「無資格・未経験」を明記するかどうかで届く相手が変わります。

5. グループホーム・小規模多機能

定員が少なく、暮らしの様子そのものが決め手になる小規模の施設向け。

名前欄

〈施設名〉|〈市区町村〉のグループホーム

自己紹介欄(124文字)

〈市区町村〉にある定員〈18〉名のグループホームです。
少人数だからできる、ふつうの暮らしを大事にしています。
毎日の食事づくり・散歩・季節の行事を投稿しています。
写真は同意をいただいた方のみ掲載しています。
ご相談・見学は〈0000-00-0000〉へ

リンク欄

施設紹介ページか問い合わせフォーム1本

小規模の施設は、規模の大きさで勝負しません。定員を書くのは、少なさがそのまま「一人ひとりに手が回る」という説明になるからです。設備の立派さより、毎日の暮らしがどう流れているかを見せるほうが、この規模では効きます。

  • 〈 〉で囲んだ部分だけが差し替え箇所です。それ以外はそのまま使えます。
  • 自己紹介欄は入力できる文字数に上限があるため、5例とも余白を残した長さにしています。表示している文字数は改行・空白を除いた実測値で、〈 〉を自分の言葉に置き換えると前後します。
  • 「業界最高水準」「日本一」「絶対安心」のような、客観的な根拠を出せない最上級表現は使わないでください。「開設〈○〉年」「〈介護福祉士〉が〈○〉名」のように、数えられる事実に置き換えます。
  • 写真の掲載方針を1行入れておくと、投稿を見た家族の不安を先に消せます。同意の取り方そのものは、下の「写真撮影・SNS公開の同意で決めておくこと」を参照してください。

施設の種別と、集めたい相手(家族か求職者か)に合わせたプロフィール文と投稿企画は、ヒアリングに答えると無料で作れます。

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ハッシュタグ設計

介護施設が実際に付けているハッシュタグ

実際に運用されている介護施設・社会福祉法人のInstagramアカウント8件の投稿200件を集計しました。1投稿あたりの平均は4.1個、最大14個、出てきたハッシュタグの種類は300個です。当時の上限だった30個びっしり付けるのが当たり前、という状態ではありませんでした(この集計には2025年12月18日のInstagramの上限変更〈1投稿5個まで〉より前の投稿が含まれます。現在は5個までです)。以下は集計に出てきたハッシュタグを、使う枠ごとに分けたものです。

付け方の手順

  1. 自分の施設名のハッシュタグを1つ決める。施設名だけのものと、種別を付けたもの(例:「〈施設名〉」と「特別養護老人ホーム〈施設名〉」)のうち、探されやすい方を毎回付ける
  2. 地域のハッシュタグを1つ。〈市区町村名〉か〈都道府県名〉のどちらかを自分の地名で作る
  3. 施設の種別のハッシュタグを1個。上のリストから当てはまるものを選ぶ
  4. その投稿の中身に合わせて1個(活動名か行事名)
  5. 残り1枠は状況に応じて使う。採用が目的の投稿にはここに募集している職種名のハッシュタグを入れ、それ以外は地域や種別のハッシュタグをもう1つ足す
  6. 合計5個以内に収める。Instagramは2025年12月18日から1投稿の上限が5個になりました。集計上の平均も4.1個でした

施設の種別を表すハッシュタグ

8件のうち複数の施設が共通して使っていた枠。#デイサービス が33投稿・3施設、#介護 が31投稿・4施設、#特別養護老人ホーム が28投稿・4施設で、ここが最も重なりました。

#介護 #特別養護老人ホーム #特養 #デイサービス #デイサービスセンター #介護老人福祉施設 #ショートステイ #グループホーム #養護老人ホーム #特定有料老人ホーム #居宅 #介護施設 #社会福祉法人

自分の施設に当てはまる種別を2〜3個選びます。#特別養護老人ホーム と #特養 の両方を使っている施設があり、正式名称と略称の両方で探されていることが分かります。

地域のハッシュタグ

8件すべてが何らかの地域ハッシュタグを使っていました。市区町村名と都道府県名の両方を付けている例が複数あります。

#西尾市 #南風原町 #沖縄県 #愛知県大府市 #さいたま市 #さいたま市西区 #南九州市 #千里中央 #豊中

ここは自分の地域名に置き換える枠です。上のハッシュタグをそのまま使うのではなく、「〈市区町村名〉」「〈都道府県名〉」「〈最寄り駅・地区名〉」の3つを自分の言葉で作ります。家族は施設を地域で探すので、この枠は毎回付けます。

職員募集(採用)のハッシュタグ

採用を目的にしている施設が使っていた枠。#職員募集 はある特別養護老人ホームが25投稿のうち23投稿に付けていました。#介護福祉士 は3施設が使っています。

#職員募集 #職員やボランティア募集中 #介護施設で働こう #介護福祉士 #介護士 #看護師 #管理栄養士 #技能実習生 #職場レポート記事 #介護の未来

採用が目的なら、募集している職種名をそのままハッシュタグにします。求職者は職種名で探すためです。家族向けの投稿と採用向けの投稿でこの枠を付け外しすると、1つのアカウントでも相手を切り替えられます。

活動の中身を表すハッシュタグ

施設で何をやっているかを表す枠。#レクリエーション が13投稿・2施設で、活動名では最多でした。

#レクリエーション #おやつレク #音楽レク #脳トレ #笑いヨガ #機能訓練 #クッキング #ドライブ #介護技術 #福祉給食

「施設の外観」より「中で何が起きているか」を表す言葉です。家族が知りたいのは日々の過ごし方なので、投稿の中身に合わせてこの枠から1〜2個選びます。

季節の行事のハッシュタグ

行事の投稿に付いていた枠。#七夕 は8投稿・4施設で、8件中いちばん多くの施設が共通で使っていたハッシュタグのひとつでした。同じ時期に同じ行事をやるため、施設をまたいで重なります。

#七夕 #七夕飾り #七夕会 #夏祭り #盆踊り大会 #夏の思い出 #誕生日 #お誕生日会

行事の投稿は、その時期に同じ言葉で探している人がいます。行事の当日に付けるハッシュタグなので、年間の行事表と一緒に用意しておくと迷いません。

施設名のハッシュタグ(自分の施設の名前で1つ作る枠)

集計に出てきた施設名のハッシュタグです。他施設のハッシュタグを付けるためのリストではなく、「自分の施設の名前でも1つ作る」と読む枠です。

#特別養護老人ホームいちご #アリス千里 #平尾荘 #特別養護老人ホーム平尾荘 #扇の森 #特別養護老人ホーム扇の森 #大府の郷 #特別養護老人ホーム大府の郷 #嬉の里 #むつみ寮 #豊中ファミリー #千尋会 #大川福祉会

#平尾荘 と #特別養護老人ホーム平尾荘、#扇の森 と #特別養護老人ホーム扇の森 のように、施設名だけのハッシュタグと種別付きのハッシュタグを両方作っている例が複数あります。家族がどちらで書くか分からないので、両方を自分の投稿に付けておきます。

集計元: 実際に運用されている介護施設・社会福祉法人のInstagramアカウント8件の投稿200件(2026-08-06 取得)。1投稿あたり平均4.1個・最大14個・ユニーク300個。上に載せたハッシュタグはすべてこの集計に実際に出てきたもので、当サイトが作った例ではありません。地域名のハッシュタグだけは、自分の地名に置き換えて使う前提で載せています。この集計には2025年12月18日のInstagramの上限変更(1投稿5個まで)より前の投稿が含まれます。現在は5個までです。

自分の施設に合うハッシュタグの組み合わせと、投稿する中身まで一緒に決めたい方へ。ヒアリングに答えると無料で設計レポートを作れます。

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採用のために始めるのか、利用者募集のために始めるのか

介護施設のSNSで最初に決めるのはここです。どちらも大事ですが、届けたい相手が違うので、写真も文章もハッシュタグも変わります。決めずに始めると、家族にも求職者にも届かない投稿になります。

  1. 実測では、採用を出している施設のほうが多かった

    運用中の8施設のプロフィールを見たところ、5施設が職員募集・スタッフ募集・採用受付・見学受付といった言葉を入れていました。ある特別養護老人ホームは、直近25投稿のうち23投稿に #職員募集 を付けています。介護は人手が事業の上限を決めるので、SNSを採用の入口として使っている施設が実際に多い、という状態です。

  2. 利用者募集が目的なら、決裁者は家族

    入居・利用を決めるのは本人よりも50〜60代の家族であることが多い業種です。家族が知りたいのは、建物の立派さより「中で毎日どう過ごしているか」「スタッフはどんな人か」です。投稿は施設内部・1日の流れ・行事・食事に寄せ、地域のハッシュタグと施設種別のハッシュタグを毎回付けます。リンク先は見学申込です。

  3. 採用が目的なら、相手は求職者

    求職者が知りたいのは、働く人の一日、夜勤の実際、研修の中身、チームの雰囲気、資格がなくても入れるかどうかです。投稿はスタッフ側に寄せ、募集している職種名をハッシュタグにします。リンク先は募集要項です。実測でも #介護福祉士 を3施設が、#介護士 #看護師 #管理栄養士 #技能実習生 を使う施設がありました。

  4. 1つのアカウントで両方やるなら、ハッシュタグで切り替える

    アカウントを2つに分けると、書く人の負担が2倍になります。人手が限られている場合は1つにまとめ、ハッシュタグを家族向けの投稿では地域と施設種別、採用向けの投稿では職種名というように使い分けて、相手を切り替えるほうが続きます。プロフィールには両方の受付を1行ずつ書きます。

    実測でも、入所相談とスタッフ募集の両方をプロフィールに書いている施設がありました。両方やること自体は珍しくありません。ただし1つの投稿で両方に向けて書くと、どちらにも刺さらなくなります。切り替えるのは投稿単位です。

  5. どちらを先にやるかの決め方

    空きベッドが埋まらないのか、シフトが埋まらないのか、いま困っているほうを先にします。両方困っている場合は採用を先にする施設が多いのは、人が増えないと受け入れられる利用者も増えないためです。ただしこれは施設の状況によります。3か月やってみて、問い合わせがどちらから来たかで比重を変えるのが現実的です。

どちらを主目的にするか決まったら、その相手に向けた投稿企画を無料で作れます。

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写真撮影・SNS公開の同意で決めておくこと

利用者が映る写真をSNSに出すかどうかは、開設してから考えることではありません。撮る前に決めておく項目を並べました。以下は「同意書を作るときに決めておくこと」の整理で、法令が要求する項目を列挙したものではありません。実際の書式は所管の窓口や顧問の専門家に確認してください。

  1. 1.

    何のために使うのか(利用目的)

    「施設の広報のため」だけでは範囲が広すぎます。「施設のInstagram・ホームページ・パンフレットに掲載するため」のように、載せる先を具体的に書きます。あとから使い道を増やすときは取り直しになります。

  2. 2.

    どこに載るのか(掲載媒体)

    Instagram、ホームページ、パンフレット、地域の広報誌など、載せる可能性のある媒体を全部書き出します。SNSは誰でも見られること、保存や転載を完全には防げないことも合わせて説明します。

  3. 3.

    いつまで載るのか(掲載期間)

    「掲載から〈1〉年間」「ご利用が終わるまで」など、期間の決め方を先に決めます。期間を決めないと、退所した方の写真がいつまでも残ることになります。

  4. 4.

    どこまで写すのか(範囲)

    顔がはっきり写るもの、後ろ姿だけ、手元だけ、名前を出すか出さないか。ここを段階で分けておくと、同意の範囲が違う利用者が同じ場にいても撮れます。実測した施設でも、後ろ姿や手元だけの写真を使っている例がありました。

  5. 5.

    やめたくなったときどうするか(撤回の方法)

    「いつでも撤回できること」と「どこに言えばいいか」を書きます。撤回されたときに過去の投稿を消す手順も、担当者を決めて先に用意しておきます。あとから探すのは大変なので、投稿と利用者の対応を記録しておくと動けます。

  6. 6.

    誰が署名するのか

    本人と家族(身元引受人)の両方の欄を用意します。認知症などで本人の判断が難しい場合、家族の同意が特に重要になります。誰から取ったのかを残しておくことが後で効きます。

  7. 7.

    同意していない人をどう扱うか(運用の側)

    同意書は書式を作って終わりではありません。撮影の現場で、同意していない利用者を構図から外せるかどうかが本番です。同意状況が分かる名簿を撮影担当が見られるようにし、投稿前に施設長か広報担当が確認する二重のチェックにします。

  • 介護施設が個人情報を扱うときの決まりは、厚生労働省の公式ページに掲載されている「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」にまとまっています(個人情報保護委員会・厚生労働省。同ページの記載では令和8年4月1日改正)。写真をSNSに載せることは個人情報の取扱いに当たるため、施設としての運用を決める前にここを確認してください。
  • このページでは、上記ガイダンスの中身をこちらで要約して断言することはしていません。条文や項目の解釈は、原文と所管の窓口で確認してください。

出典: 厚生労働省(医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス)

開設1週目から4週目にやること

4ステップを終えたあと、最初の1か月で手が止まらないように週ごとに分けました。介護施設は同意の準備に時間がかかるので、その待ち時間に何をやるかも入れています。

  1. 1.

    1週目: プロフィールと、利用者が映らない3投稿

    プロアカウントに切り替え、上のプロフィール実例をもとに名前欄・自己紹介・リンクを埋めます。投稿は外観、共用スペース、施設長のメッセージの3本。この3本は利用者が映らないので、同意の準備が終わっていなくても出せます。同時に同意書の書式づくりを始めます。

  2. 2.

    2週目: 同意の取得とハイライト3枠

    同意書を家族へ配り、回収を始めます。回収を待つ間に、スタッフ紹介と食事メニューの投稿を出します。ハイライトは「施設紹介」「スタッフ紹介」「見学案内」の3枠を作ります。写真は撮り方(明るさ・角度)を1パターンに決めて揃えます。

  3. 3.

    3週目: 同意が取れた範囲で活動の様子を出す

    同意が取れた利用者の範囲で、レクリエーションや1日の流れの投稿を出します。まだ揃っていなければ、後ろ姿や手元だけの構図で撮ります。ハッシュタグは上の実測リストから、施設名・地域・種別の3枠を毎回付ける形に固定します。

  4. 4.

    4週目: リールを1本と、数字の確認

    玄関から共用スペースまでを30秒程度で見せるリールを1本出します。同意取得済みの構図のみで撮影します。あわせてインサイトでプロフィール表示数を確認し、見学や採用の問い合わせがどちらから来たかを記録します。ここで採用と利用者募集の比重を決め直します。

  • 同意の回収にかかる時間は施設によって違います。1か月で揃わない場合は、利用者が映らない投稿を続けながら待ってください。同意が揃っていない状態で顔が写る写真を出すことだけは避けます。

次に決めたい介護施設のSNS設計

安心感を伝える投稿と、確認すべきルールを整理する

プロフィール文とハッシュタグ、同意の決めごとまでそろったら、次は「誰に向けてどの投稿を出すか」です。ヒアリングに答えると、施設の種別と集めたい相手に合わせた現状整理・運用戦略・アカウント見本・企画3本を無料プレビューで確認できます。

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介護施設のSNS戦略を見る

家族に向けたFacebook・Instagram・LINEの役割と運用計画を整理します。

SNSの法務ガイドを確認する

同意、広告表示、誤認を招く表現など、投稿前に確認したい論点を見られます。

SNS運用の基本を確認する

施設情報の見せ方と、問い合わせにつなげるプロフィールの基本をまとめています。

最初の10投稿で何を出すか

フォロワー0の状態から見た人に「どんな店か・誰がやっているか」が伝わる10本。1日で揃える必要はなく、1〜2週間かけて順番に投稿すれば十分です。

  1. 1.

    施設の外観・入口の写真

    初めて見た人が場所を把握できる外観・入口の写真。地図アプリと同じ見え方だと見学時の安心感になります。利用者が映らないので、同意の準備を待たずに出せます。

  2. 2.

    共用スペース・食堂の写真

    清潔感・明るさが伝わる共用スペースの写真。撮影時は利用者の顔が映らない構図にします。

  3. 3.

    スタッフの紹介

    資格・経歴を明記したスタッフ紹介。「顔の見える介護」を伝える投稿です。採用を主目的にする場合は、この投稿を1本目に持ってきても構いません。

  4. 4.

    施設長からのメッセージ

    施設の方針や大切にしていることを施設長本人の言葉で伝える投稿。

  5. 5.

    1日の過ごし方紹介

    起床から食事、レクリエーションまでの1日の流れを紹介。利用検討中の家族の不安を減らします。

  6. 6.

    リハビリ・レクリエーション風景

    個人が特定できない後ろ姿や手元クローズアップで撮影した活動の様子。実測でも #レクリエーション は活動名のハッシュタグで最多でした。

  7. 7.

    食事メニューの紹介

    栄養士監修の食事や行事食の紹介。施設の生活の質が伝わります。人が映らないので出しやすい投稿です。

  8. 8.

    施設の開設ストーリー

    開設までの経緯や込めた想い。スタッフの人柄が伝わる投稿として、見学申込の後押しになります。

  9. 9.

    アクセス・見学案内

    地図画像や最寄り駅からの道順、見学申込方法をまとめた投稿。ハイライトにも残します。

  10. 10.

    初めてのリール(施設紹介)

    玄関から共用スペースまでを30秒程度で紹介するリール。同意取得済みの構図のみで撮影します。

最初の10投稿のネタが決まったら、介護施設専用の設計レポートを無料で作れます。

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最初の10投稿を出したあとの運用リズム

フィード週3〜4本、ストーリーズ毎日、リール週1〜2本が目安

無理に毎日投稿する必要はありません。継続できるペースを優先してください。利用者が映る投稿を増やす際は、そのつど同意取得の状況を確認することが重要です。行事の多い月は行事の投稿が自然に増えるので、行事がない月に何を出すかを先に決めておくと途切れません。

月間のフォロワー・予約数の目安や90日の実行プランは 介護施設 SNS 戦略 で詳しく解説しています。

参考にしたい介護施設の実在アカウント

実際に運用されているアカウントを見ながら、投稿の雰囲気やプロフィールの書き方を確認できます。

@tokuyo_ichigo

特別養護老人ホーム いちご(愛知県西尾市)

施設名をそのままユーザーネームにした特別養護老人ホームの例。プロフィールに写真掲載の方針を明記しており、直近の投稿では地域名・施設名・職員募集のハッシュタグを固定で付けています。

@yamayurinosato

やまゆりの里|夢をかなえる介護施設(兵庫県丹波篠山市)

施設名+施設の想いを表すキャッチコピーをdisplayNameに掲げた例。入所相談とスタッフ募集の両方をプロフィールで受けています。

@hiraoso__tenjukai

特別養護老人ホーム平尾荘

運営する社会福祉法人名と施設名を両方プロフィールに書いている例。施設名だけのハッシュタグと、種別を付けたハッシュタグの両方を使っています。

@oginomori_tokuyou

特別養護老人ホーム 扇の森

採用と施設見学の受付をプロフィールで明示している例。職種名のハッシュタグを使い、募集要項へのリンクを固定しています。

@alice_senri

特別養護老人ホーム アリス千里

併設するショートステイ・デイサービス・居宅介護支援などをプロフィールで列挙している例。活動内容のハッシュタグを投稿ごとに使い分けています。

開設直後にやりがちな失敗

1.

利用者の顔写真を同意なしで公開してしまう

問題: 本人・家族からの抗議に発展することがあり、施設への信頼そのものを損ないます。

対策: 撮影前に「写真撮影・SNS公開同意書」で本人+家族の書面同意を取得し、未取得の利用者は構図から外す。決めておく項目は本文の一覧を使う。

2.

「業界最高水準」「日本一」等の誇大表現を使ってしまう

問題: 景品表示法・介護保険法上の誇大広告禁止に抵触するリスクがあります。

対策: 「開設○年」「有資格者率○%」等、客観的な事実に基づく表現に置き換える。

3.

採用と利用者募集をひとつの投稿に混ぜてしまう

問題: 家族に向けた説明と求職者に向けた説明が同じ投稿に入ると、どちらにも刺さらなくなります。

対策: アカウントは1つのままでよいので、投稿単位で相手を決める。採用向けの投稿にだけ職種名のハッシュタグを付けて切り替える。

4.

施設名のハッシュタグを作っていない

問題: 家族が施設名で検索したときに、自分の投稿がまとまって出てきません。

対策: 施設名だけのハッシュタグと、種別を付けたハッシュタグ(例:「特別養護老人ホーム〈施設名〉」)の両方を作り、毎回付ける。実測でも両方を使い分けている施設がありました。

5.

スタッフ紹介ばかりで施設の雰囲気が伝わらない

問題: 見学検討中の家族が知りたい「日々の様子」が伝わりにくくなります。

対策: 1日の過ごし方やレクリエーションの様子を、同意済みの構図で織り交ぜて投稿する。

よくあるご質問

介護施設はInstagramだけで集客できますか?

実際にお金を払い契約を決める50〜60代の家族層にはFacebookの利用率が高いとされています。Instagramは40〜50代家族層やスタッフ採用向けの補完チャネルとして、Facebookと併用するのが現実的です。

採用と利用者募集、どちらを目的にすべきですか?

いま困っているほうを先にします。実際に運用されている8施設を見ると、5施設がプロフィールに職員募集や見学受付の言葉を入れており、採用の入口として使っている施設が多い状態でした。両方やる場合は、アカウントを分けずに投稿単位でハッシュタグを切り替えるほうが続きます。

利用者の顔写真をSNSに公開する際の注意点は?

本人+家族の書面同意を取ってから撮影・投稿します。認知症の利用者は判断能力が乏しいため家族同意が特に重要です。同意書で決めておく項目は本文の一覧にまとめました。介護施設の個人情報の扱いは、厚生労働省の「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」に記載があるため、運用を決める前に原文を確認してください。

ハッシュタグは何個くらい付ければいいですか?

実際の介護施設8件の投稿200件を集計したところ、1投稿あたり平均4.1個、最大14個でした。まずは施設名・地域・種別の3枠を固定し、投稿の中身に合わせて1〜2個足す形で5個前後から始めるのが実際に多い付け方です。

地域のハッシュタグはどう作ればいいですか?

〈市区町村名〉と〈都道府県名〉を自分の地名で作ります。実測した8施設はすべて何らかの地域ハッシュタグを使っており、市区町村名と都道府県名の両方を付けている例が複数ありました。家族は施設を地域で探すので、この枠は毎回付けます。

「業界最高水準」等の表現は使ってもいいですか?

使用できません。客観的根拠のない最上級表現は景品表示法・介護保険法上の誇大広告に該当するリスクがあります。「開設○年」「有資格者○名」のように数えられる事実に置き換えてください。

季節イベントの写真はどう扱えばいいですか?

書面同意が取れている利用者の表情のみを使用してください。未取得の利用者は構図から外すか後ろ姿にとどめます。行事のハッシュタグは施設をまたいで重なりやすく、実測では #七夕 を8件中4件が使っていました。

法人でまとめるか、施設ごとに分けるかで迷っています

書ける人が何人いるかで決めてください。実測では、社会福祉法人としてまとめている例と、特別養護老人ホーム単体で運用している例の両方がありました。分けると1アカウントあたりの投稿数が減るので、人手が限られている場合はまとめて、投稿側で施設名のハッシュタグを付けて区別するほうが続きます。

投稿頻度はどのくらいが目安ですか?

フィード週3〜4本、ストーリーズ毎日が目安です。無理のないペースを優先してください。行事がない月に何を出すかを先に決めておくと途切れません。

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