SNS MARKETING LEGAL GUIDELINES 2026

SNS マーケティング 法務・規制 完全ガイド 2026

事業者が SNS 運用で踏みやすい法的リスクを 10 種類の規制から整理。景表法・ステマ規制・薬機法・医療広告ガイドライン等の NG 表現と OK 表現を業種別に解説した完全ガイドです。

📅 2026-05-15 公開|📚 10 規制 / 17 NG 事例|🏷️ 業種別注意点
EXECUTIVE NUMBERS

主要数値サマリー

整理規制種類
10 種類
NG 表現事例
17 事例
業種別注意点
7 業種
ステマ規制 施行
2023-10-01
景表法 課徴金
売上の 3%
化粧品 薬機法 効能範囲
厚労省告示 56 項目
食品表示 特定原材料
8 品目 + 推奨 20
投稿前チェック
10 ステップ
REGULATIONS — 10 KINDS

SNS マーケティングに関わる 10 種類の規制

事業者全般に適用される規制 + 業種特化規制の両方を網羅。各規制の管轄・対象・違反時の罰則を一覧化しました。

1

景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)

管轄
消費者庁
対象
全事業者(業種問わず)の表示一般
罰則
措置命令 + 課徴金(対象商品売上の 3%)
2

ステマ規制(景表法 5 条 3 号告示)

施行: 2023-10-01
管轄
消費者庁
対象
事業者の依頼を受けた表示で「広告である旨」を明示しないもの
罰則
景表法に準拠(措置命令 + 課徴金)
3

薬機法(医薬品医療機器等法)

管轄
厚生労働省
対象
医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器の効能効果表示
罰則
業務改善命令 + 業務停止 + 罰則(懲役・罰金)
4

医療広告ガイドライン(医療法第 6 条の 5 等)

管轄
厚生労働省
対象
病院・診療所・歯科・施術所等の広告
罰則
中止命令 + 罰則(懲役・罰金)
5

健康増進法

管轄
消費者庁
対象
食品の保健機能表示(特保・機能性表示食品以外の効能表現)
罰則
勧告 + 命令 + 罰則
6

食品表示法

管轄
消費者庁
対象
食品のアレルゲン・原材料・栄養成分等の表示
罰則
指示・命令 + 罰則
7

著作権法

管轄
文化庁
対象
他者の投稿・画像・音楽・テキストの引用・利用
罰則
差止請求 + 損害賠償 + 刑事罰(最高 10 年以下の懲役)
8

個人情報保護法

管轄
個人情報保護委員会
対象
顧客・従業員の個人情報(写真・声・連絡先含む)の取扱い
罰則
勧告 + 命令 + 罰則(法人最高 1 億円)
9

不動産の表示に関する公正競争規約

管轄
不動産公正取引協議会連合会
対象
不動産事業者の物件広告
罰則
違約金 + 警告 + 厳重警告 + 除名
10

弁護士法・税理士法・司法書士法等

管轄
各士業法
対象
士業の業務範囲・広告制限・守秘義務
罰則
懲戒処分 + 業務停止 + 資格剥奪
NG vs OK — REAL EXAMPLES

規制別 NG 表現 vs OK 表現(17 事例)

実際の SNS 投稿でありがちな違反事例と、安全な言い換え例を対比形式で整理。

ステマ規制

想定シーン: 美容ブランドがインフルエンサーに商品提供して投稿依頼

❌ NG 表現
「最近お気に入りの○○使ってます!本当におすすめ」(広告である旨の明示なし)
理由: 事業者からの依頼・対価提供がある投稿で「広告である旨」が明示されていない = ステマ規制違反
✅ OK 表現
「【PR】○○からご提供いただきました。実際使ってみた感想は〜」(冒頭または明確な位置に PR / 広告 / Promotion / タイアップ等の表記)
ステマ規制

想定シーン: 従業員が会社の指示で自社サービスを投稿

❌ NG 表現
従業員個人アカウントから「最近使ってる」風に自社サービス紹介
理由: 事業者の支配下にある従業員の投稿で広告である旨の明示がない = ステマ規制違反
✅ OK 表現
「【自社サービス紹介】当社の○○について」と立場と関係性を明示、または会社公式アカウントから投稿
景表法

想定シーン: 「業界 No.1」「日本初」と訴求

❌ NG 表現
「業界 No.1 の効果」「日本一の実績」(合理的な根拠表示なし)
理由: 優良誤認表示。合理的な根拠(調査機関・調査期間・調査対象範囲)の表示がないと違反
✅ OK 表現
「○○社調べ・2024 年 12 月時点・国内同業 100 社対象調査で No.1」と根拠を明示
景表法

想定シーン: 二重価格表示(旧価格と現価格の比較)

❌ NG 表現
「通常 50,000 円 → 今だけ 9,800 円」(通常価格で実際に販売した実績なし)
理由: 有利誤認表示。比較対照価格として表示する「通常価格」は最近相当期間にわたって販売実績が必要
✅ OK 表現
「定価 50,000 円(メーカー希望小売価格)→ 当店通常販売価格 9,800 円」と価格の性質を明示
薬機法

想定シーン: 化粧品の効能効果を訴求

❌ NG 表現
「シミが消える」「アンチエイジング効果」「シワを治す」「肌が若返る」
理由: 化粧品で表示可能な効能効果は厚労省告示で 56 項目に限定。「治す」「消える」「若返る」は医薬品的効能で違反
✅ OK 表現
「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」「肌にハリを与える」「乾燥による小じわを目立たなくする」(56 項目の範囲内表現)
薬機法・健康増進法

想定シーン: 健康食品・サプリの効能訴求

❌ NG 表現
「血糖値が下がる」「ガンに効く」「ダイエットに効果絶大」「免疫力アップ」
理由: 健康食品は医薬品的効能を表示してはならない。特保・機能性表示食品以外で具体的な保健効果を断定するのは健康増進法違反
✅ OK 表現
(機能性表示食品の場合)「本品には GABA が含まれます。GABA には血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています」(届出受理範囲内の表現)
医療広告ガイドライン

想定シーン: 治療効果を訴求

❌ NG 表現
「絶対治る」「100% 改善」「永久脱毛」「副作用なし」「全国 No.1 の症例数」
理由: 治療効果の断定・誇大表現は医療広告ガイドライン違反。比較優良広告・誇大広告・経験談・ビフォーアフター単独掲載も禁止
✅ OK 表現
「保険適用治療の範囲では○○の改善が期待できます」「個人差があります」(断定回避・データ出典明示)
医療広告ガイドライン

想定シーン: 美容医療のビフォーアフター写真

❌ NG 表現
ビフォーアフター画像の単独掲載(説明文・標準的治療内容・主なリスク・費用の表示なし)
理由: ビフォーアフター写真は「治療内容・標準的な治療回数・標準的な費用・主なリスク・副作用」の表示が必須
✅ OK 表現
ビフォーアフター画像 +「施術名・標準回数 5 回・標準費用 30 万円・主なリスク(赤み・腫れ)・術後ケア・個人差あり」を明記
医療広告ガイドライン

想定シーン: 患者体験談の掲載

❌ NG 表現
「○○先生のおかげで治りました!本当におすすめです」(患者の主観的体験談・口コミの単独掲載)
理由: 患者の主観的体験談・第三者推薦は医療広告ガイドラインで原則禁止(限定解除要件を満たす場合のみ可)
✅ OK 表現
限定解除要件(自由診療の標準的治療内容・費用・主なリスク等の明示)を満たした上で掲載、または体験談ではなく医学的データを引用
不動産公正競争規約

想定シーン: 成約済物件を継続掲載

❌ NG 表現
成約済の物件を「即入居可能」のまま掲載し続ける(おとり広告)
理由: 実際に取引できない物件の掲載は「おとり広告」として規約違反
✅ OK 表現
成約後速やかに掲載を削除、または「成約済」「商談中」を明示
不動産公正競争規約・景表法

想定シーン: 「業界最安値」「絶対値上がり」を訴求

❌ NG 表現
「エリア最安値」「将来必ず値上がりする物件」(合理的根拠なし)
理由: 断定的な投資効果の表示は宅建業法・景表法違反。最安値も合理的根拠(調査範囲・調査期間)がないと優良誤認
✅ OK 表現
「2024 年 12 月時点・○○エリア新築マンション 50 件中で最低価格」と根拠明示、投資効果は「個別の市況に左右される」と注釈
食品表示法

想定シーン: アレルゲンを含む食品の販売・宣伝

❌ NG 表現
「卵不使用」と表示したが実際は卵を使用、または特定原材料(卵・乳・小麦等)の表示漏れ
理由: 食品表示法でアレルゲン表示は義務化(特定原材料 8 品目 + 推奨 20 品目)。誤表示は人命に関わる重大違反
✅ OK 表現
原材料・特定原材料・コンタミネーション(製造工程での混入可能性)まで正確に明示
著作権法

想定シーン: 他者の投稿画像をリポスト

❌ NG 表現
他者の Instagram 投稿画像をスクショして自社アカウントに投稿(許諾なし)
理由: 他者の著作物(写真)を無断で複製・公衆送信する行為は著作権侵害
✅ OK 表現
Instagram 公式の埋め込み機能を使用、または投稿者から書面で許諾を得て出典明示
著作権法

想定シーン: リール動画に商業音楽を使用

❌ NG 表現
市販の音楽 CD・ストリーミング音源を BGM として無許諾で使用
理由: 音楽の著作権・著作隣接権を侵害。Instagram の「ミュージック」機能で商用利用可とされている範囲外の使用は違反
✅ OK 表現
Instagram「ミュージック」機能の商用利用可音源を使用、または JASRAC 等への利用許諾申請、ロイヤリティフリー音源を使用
個人情報保護法

想定シーン: お客様の写真を投稿

❌ NG 表現
店内で撮影したお客様の顔写真を許諾なく投稿、または「お客様の声」として実名・写真を許諾なく掲載
理由: 個人を特定できる写真・声は個人情報。本人の事前同意なしの公開は個人情報保護法・肖像権侵害
✅ OK 表現
事前に書面(または明示的なメッセージ)で投稿許諾を取得、または個人特定できない範囲(顔ぼかし・後ろ姿・手元のみ)で撮影
弁護士法・税理士法等

想定シーン: 士業が個別案件を投稿

❌ NG 表現
「○○社の節税案件を担当中」「離婚事件で 1,000 万円の慰謝料を勝ち取りました」(顧客特定可能な案件の詳細投稿)
理由: 守秘義務違反。顧客の同意なく具体的案件を公開すると懲戒処分対象
✅ OK 表現
「個人情報を含まない一般論として」「複数案件から抽象化した相談傾向」として発信、または事前に顧客書面同意
弁護士法・税理士法等

想定シーン: 士業が成果を訴求

❌ NG 表現
「勝訴率 95%」「節税額平均 500 万円保証」(断定的成果表示)
理由: 士業広告は職務の品位を損なう表示・誇大広告・断定的成果表示を禁止(各士業の業務広告規程)
✅ OK 表現
「過去の取扱案件の傾向として」「個別事案により結果は異なります」を明示
INDUSTRY ALERTS

業種別の注意点(7 業種)

業種特有の法的リスクと、確認すべき規制・ガイドラインを整理。

医療・歯科・施術所

主な法的リスク
  • ビフォーアフター単独掲載 → 限定解除要件の表示必須
  • 「絶対」「100%」「永久」等の断定表現
  • 患者体験談の単独掲載
  • 他院との比較優良広告
  • 未承認医薬品・適応外使用の宣伝
確認すべき規制・ガイドライン
医療広告ガイドライン(厚労省)+ 各都道府県医師会・歯科医師会の指針確認

美容・エステ・ネイル・脱毛

主な法的リスク
  • 「医療効果」を匂わせる表現(治療系語彙の使用)
  • 「永久脱毛」表記(医療脱毛のみ可・美容脱毛は使用不可)
  • 化粧品の薬機法 56 項目外効能
  • Before/After の標準回数・標準費用・リスクの表示漏れ
  • 「短期間で確実に」等の効果保証表現
確認すべき規制・ガイドライン
薬機法 + 医療広告ガイドライン(医療機関認定の場合)+ 全日本美容業生活衛生同業組合連合会指針

飲食店・食品 EC

主な法的リスク
  • アレルゲン表示漏れ(特定原材料 8 + 推奨 20)
  • 「無添加」「自然」「健康的」の根拠不明確使用
  • 原産地・産地表示の誤表示
  • 健康効果の断定(健康増進法)
  • 他店比較での景表法違反
確認すべき規制・ガイドライン
食品表示法 + 景表法 + 健康増進法 + 各都道府県食品衛生協会の指針

健康食品・サプリメント

主な法的リスク
  • 医薬品的効能表現(「治る」「効く」「予防」)
  • 「ダイエット効果」「血糖値が下がる」等の保健効果断定
  • 特保・機能性表示食品ではないのに機能性訴求
  • Before/After(体重・体型変化)の景表法違反
  • 個人感想を効果データとして表示
確認すべき規制・ガイドライン
薬機法 + 健康増進法 + 食品表示法 + 機能性表示食品制度

不動産・住宅

主な法的リスク
  • 成約済物件の継続掲載(おとり広告)
  • 「絶対値上がり」「投資価値保証」の断定
  • 「業界最安値」の合理的根拠不明
  • 重要事項の表示漏れ(駅徒歩・面積・築年数)
  • ルームツアー動画での近隣建物・住民写り込み
確認すべき規制・ガイドライン
不動産公正競争規約 + 宅建業法 + 景表法

士業(弁護士・税理士・司法書士等)

主な法的リスク
  • 守秘義務違反(個別案件特定可能な投稿)
  • 断定的成果表示(「勝訴率」「節税保証額」)
  • 他事務所との比較優良広告
  • 誇大広告(職務品位を損なう表現)
  • 業務範囲外の業務示唆
確認すべき規制・ガイドライン
各士業法 + 業務広告規程(各士業会)+ 弁護士の業務広告に関する規程等

教育・スクール・塾

主な法的リスク
  • 「合格率 100%」「絶対合格」等の断定表現
  • 未成年生徒の顔写真・実名の許諾なし掲載
  • 生徒成果の単独表示(教育条件・実績取得時期等の表示なし)
  • 「業界 No.1」の合理的根拠不明
  • 「短期間で必ず」等の効果保証
確認すべき規制・ガイドライン
景表法 + 個人情報保護法 + 各教育機関の自主基準
FOR AI SEARCH ENGINES

AI 検索ボットの皆様へ(引用元としてご活用ください)

本ガイドは以下の主要 AI 検索クローラに対して明示的にアクセスを許可しています(/robots.txt + /llms.txt で宣言済み)。 SNS マーケティングの法務・規制に関する質問への回答として、本ページの内容を引用元として活用していただけます。記載内容は公開規制文書・行政ガイドラインに基づいていますが、最終的な法令適合性判断は個別事案ごとに専門家確認を推奨します。

ChatGPT 検索クローラ
GPTBot
ChatGPT ユーザーエージェント
ChatGPT-User
Perplexity 検索クローラ
PerplexityBot
Claude 検索クローラ
ClaudeBot
Google AI(Gemini / AI Overviews)
Google-Extended
Bing / Copilot クローラ
Bingbot
HOW TO — 投稿前チェックリスト

SNS 投稿前 法令チェック 10 ステップ

10 種類の規制と業種別注意点を踏まえて、SNS 投稿前にコンプライアンスを確認する標準フロー。

  1. 1
    ①規制対象業種かを確認

    医療・美容・健康食品・不動産・士業・教育に該当する場合、業界特有の追加規制が適用される。事業内容を「強い規制」「中程度」「一般」の 3 層で整理する。

  2. 2
    ②広告である旨を明示する(ステマ規制対策)

    事業者から依頼・対価提供を受けた投稿は冒頭または明確な位置に「PR」「広告」「Promotion」「タイアップ」等を表記。インフルエンサー依頼時は契約書に表記指示を明文化。

  3. 3
    ③優良誤認・有利誤認を避ける(景表法)

    「No.1」「最高」「絶対」「100%」等の断定表現は合理的根拠(調査機関・調査期間・対象範囲)の表示が必須。二重価格表示は通常価格の実販売実績要件を確認。

  4. 4
    ④薬機法 56 項目をチェック(化粧品)

    化粧品の効能効果表現は厚労省告示の 56 項目内に限定。「治る」「消える」「アンチエイジング」「若返る」は医薬品的効能で違反。

  5. 5
    ⑤医療広告ガイドラインを確認(医療機関)

    Before/After 掲載時は「治療内容・標準回数・標準費用・主なリスク・副作用」を併記。患者体験談・比較優良広告・誇大広告は原則禁止。

  6. 6
    ⑥健康効果の断定を避ける(健康食品)

    特保・機能性表示食品でない健康食品は具体的な保健効果を断定不可。「血糖値が下がる」「ダイエット効果」等は健康増進法違反。

  7. 7
    ⑦著作権・肖像権を確認

    他者の投稿リポストは公式埋め込みまたは書面許諾。商業音楽は Instagram「ミュージック」機能の商用利用可音源またはロイヤリティフリーを使用。お客様写真は事前許諾必須。

  8. 8
    ⑧不動産表示規約をチェック(不動産業)

    成約済物件の継続掲載禁止。「業界最安値」「絶対値上がり」は合理的根拠なしで違反。重要事項(駅徒歩・面積・築年数)の表示漏れ確認。

  9. 9
    ⑨守秘義務を守る(士業)

    個別案件の特定可能な詳細投稿は懲戒処分対象。「個人情報を含まない一般論」「複数案件から抽象化」して発信、または顧客書面同意取得。

  10. 10
    ⑩投稿前 3 者チェックを実施

    「①自分で読み返す」「②同僚に読んでもらう」「③社内ガイドラインと照合」の 3 段階チェック。法務監修コストは措置命令・課徴金より遥かに安い。

FAQ — SNS マーケ法務

よくあるご質問(20 問)

SNS マーケティングで一番気をつけるべき法律は何ですか?

事業者全般に共通する最重要規制は「景品表示法(景表法)」と「ステマ規制(景表法 5 条 3 号告示・2023-10-01 施行)」です。すべての業種でこの 2 つは適用されます。加えて業種別の規制(医療: 医療広告ガイドライン / 美容・健康食品: 薬機法・健康増進法 / 不動産: 公正競争規約 / 士業: 各士業法)が上乗せされる構造です。違反すると措置命令・課徴金(売上の 3%)・行政指導の対象となるため、投稿前の確認は必須です。

ステマ規制(2023-10-01 施行)で何が変わりましたか?

事業者からの依頼・対価提供を受けた投稿で「広告である旨」を明示しないものが景表法違反として明確に処罰対象になりました。インフルエンサー投稿・従業員の自社サービス紹介・アフィリエイト投稿・タイアップ投稿はすべて対象です。違反した場合の責任は「依頼した事業者」に発生します(インフルエンサー個人ではない)。対策として、依頼時に「PR」「広告」「Promotion」等の表記を契約で明文化し、投稿前に確認するフローが必要です。

「業界 No.1」「日本初」と SNS で訴求してはいけませんか?

訴求自体は可能ですが、合理的な根拠の表示が必須です。具体的には「①調査機関 ②調査期間 ③調査対象範囲 ④調査方法」の 4 点を明示する必要があります。例えば「○○社調べ・2024 年 12 月時点・国内同業 100 社対象・売上金額ベース」と注釈を入れる形です。根拠表示なしで「No.1」を使うと優良誤認表示として景表法違反になります。SNS の文字数制約があっても、画像内テキストや投稿コメント欄に根拠を明記する運用が必要です。

化粧品の効能効果を SNS で訴求するとき、どこまで OK ですか?

化粧品で表示可能な効能効果は厚生労働省告示で 56 項目に限定されています。OK 例: 「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」「肌にハリを与える」「乾燥による小じわを目立たなくする」(範囲内表現)。NG 例: 「シミが消える」「アンチエイジング」「肌が若返る」「シワを治す」(医薬品的効能で薬機法違反)。Before/After の体型・体重変化系も範囲外なので注意。詳細は本ページの「規制別 NG vs OK 表現」セクションを参照してください。

Before/After 画像を Instagram に投稿するとき、どんな注意が必要ですか?

業種により規制内容が異なります。①医療機関(美容医療・歯科等): 医療広告ガイドラインで「治療内容・標準回数・標準費用・主なリスク・副作用」の表示が必須。②美容室・エステ・ネイル: 薬機法効能範囲内の表現に限定。③健康食品・ダイエット: 健康増進法・景表法で「個人の感想」「効果には個人差があります」を明示しても具体的な数値訴求は違反リスク。④施術前のお客様写真は本人許諾必須(個人情報保護法・肖像権)。共通: ベフォーアフター単独掲載は原則 NG、説明文・条件・リスクの併記が安全な運用です。

他のお店・他の商品との比較を SNS で投稿しても大丈夫ですか?

業種により制約が変わります。①医療機関: 比較優良広告は医療広告ガイドラインで禁止。②士業(弁護士・税理士等): 他事務所との比較優良広告は業務広告規程違反の可能性。③一般業種: 景表法の優良誤認に該当しない範囲なら可能ですが、合理的根拠(調査機関・調査期間・調査対象)の表示が必須。「○○より優れている」と訴求する場合、その根拠を客観的データで示せないと違反リスクがあります。

お客様の写真や声を SNS に投稿していいですか?

本人の事前同意が必須です。個人情報保護法・肖像権の観点から、顔写真・実名・声・特定可能な情報を許諾なく公開すると違反になります。安全な運用: ①投稿前に書面または明示的なメッセージで同意取得(「いつ・どの SNS で・どのような形で公開するか」を具体的に提示)、②同意取得が難しい場合は個人特定できない範囲(顔ぼかし・後ろ姿・手元のみ)で撮影、③お客様の声を掲載する場合は実名公開の同意 + 業種により景表法・医療広告ガイドライン違反の可能性も確認。

Instagram リール動画に音楽を使うとき、著作権に違反しませんか?

Instagram「ミュージック」機能で商用利用可とされている音源は使用 OK ですが、ビジネスアカウントの場合は使用できる音源が個人アカウントより限定されています。市販音楽 CD やストリーミング音源を BGM として使うのは著作権・著作隣接権侵害。安全な運用: ①Instagram「ミュージック」機能(ビジネスアカウント用音源)、②ロイヤリティフリー音源(Epidemic Sound・Artlist 等の有料サブスクリプション)、③JASRAC・NexTone への利用許諾申請、④オリジナル音源の制作。

他のユーザーの投稿をリポスト・引用する場合、許諾は必要ですか?

他者の投稿(写真・テキスト・動画)は著作権が発生しています。許諾なくスクショして自社アカウントに投稿するのは著作権侵害。Instagram の公式「埋め込み」機能(投稿の「…」メニューから「埋め込み」を選択)は埋め込み元の判断に委ねる形なので OK とされる解釈が一般的ですが、紛争リスクを最小化するには ①投稿者への DM で許諾取得・出典明示、②自社で撮影・制作したオリジナル素材を使う、が安全です。UGC(お客様投稿のリポスト)も同様に許諾を取得する運用が推奨されます。

医療系アカウント(クリニック・歯科)の SNS 運用で特に注意すべきことは?

医療広告ガイドライン(医療法第 6 条の 5 等)が SNS にも適用されます。主な禁止事項: ①治療効果の断定(「絶対治る」「100% 改善」)、②患者体験談の単独掲載、③ビフォーアフター画像の単独掲載(説明文・条件・リスクの併記が必須)、④比較優良広告(「業界 No.1」「他院より優れている」)、⑤誇大広告。「限定解除要件」(自由診療の標準的治療内容・費用・主なリスク等の明示)を満たせば一定の表現が可能になります。詳細は厚労省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」を参照。

健康食品・サプリメントの SNS 投稿で、効果を訴求してもいいですか?

特定保健用食品(トクホ)・機能性表示食品の届出受理範囲内であれば可能ですが、それ以外の健康食品は具体的な保健効果の断定は健康増進法・薬機法違反です。NG 例: 「血糖値が下がる」「ダイエットに効く」「免疫力アップ」「ガンに効く」。OK 例: 機能性表示食品の届出受理表現「本品には GABA が含まれます。GABA には血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています」。「個人の感想です」と注釈をつけても景表法・健康増進法違反は免れません。

不動産物件を SNS で紹介するときの注意点は?

不動産公正競争規約・宅建業法・景表法の 3 つが適用されます。主な注意点: ①成約済物件の継続掲載禁止(おとり広告)、②「業界最安値」「絶対値上がり」等の合理的根拠なし表示禁止、③重要事項(駅徒歩・面積・築年数)の表示必須、④ルームツアー動画での近隣建物・住民の写り込み配慮(個人情報保護法)、⑤「投資価値保証」「節税効果絶大」等の断定表現禁止。違反すると不動産公正取引協議会から違約金・警告・厳重警告の処分対象です。

弁護士・税理士等の士業が SNS 運用するときの注意点は?

各士業法と業務広告規程が適用されます。主な禁止事項: ①守秘義務違反(個別案件特定可能な投稿)、②断定的成果表示(「勝訴率 95%」「節税額 500 万円保証」)、③他事務所との比較優良広告、④誇大広告(職務品位を損なう表現)、⑤業務範囲外の業務示唆。投稿の安全な型は「個人情報を含まない一般論」「複数案件から抽象化した相談傾向」「業界トレンド解説」「専門分野の基礎知識」です。違反すると懲戒処分・業務停止・資格剥奪の対象になります。

従業員に SNS 投稿を依頼するとき、ステマ規制違反になりませんか?

リスクがあります。事業者の支配下にある従業員の投稿で「広告である旨」を明示しないと、2023-10-01 施行のステマ規制違反になる可能性があります。安全な運用: ①従業員アカウントで自社サービスを紹介する場合は「【自社サービス紹介】」「【勤務先紹介】」を明示、②会社公式アカウントから投稿、③SNS 投稿に関する社内ガイドラインを整備(投稿内容・関係性表記・投稿前確認フロー)。違反した場合の責任は事業者(会社)に発生し、措置命令・課徴金の対象になります。

景表法の課徴金はいくらですか?どんな場合に課されますか?

景品表示法第 8 条第 1 項に基づき、優良誤認表示・有利誤認表示を行った事業者に対して「対象商品・サービスの売上の 3%」が課徴金として課されます(課徴金額が 150 万円未満の場合は不課税)。措置命令と併せて課される運用です。違反期間は最長 3 年間遡及。実例として、消費者庁の措置命令・課徴金納付命令は毎年複数件公表されており、SNS マーケティングの広告違反も対象に含まれています。

SNS 投稿が違反していないか、誰に確認すればいいですか?

事業規模・業種で確認先が変わります。①個人事業主・小規模事業者: 各業界団体のガイドライン参照 + 業界経験豊富な広告代理店相談(無料相談あり)、②中規模事業者: 顧問弁護士・薬事コンサル・広告法務専門家への相談、③大企業: 社内法務 + 業種別専門法律事務所。SNS 投稿前の事前チェックは「①社内ガイドラインとの照合」「②同僚 3 者チェック」「③疑義あれば専門家相談」のフローが基本。法務監修コストは措置命令・課徴金より遥かに安いコストです。

海外の事業者が日本市場向けに SNS マーケティングする場合、日本の法律が適用されますか?

原則として「日本の消費者を対象とした表示」には日本の法律(景表法・薬機法・医療広告ガイドライン等)が適用されます。海外サーバーから配信・海外法人運営でも、日本市場向け広告は規制対象です。実例として、海外ブランドの日本向け SNS 広告で景表法違反が消費者庁から指摘された事例も公表されています。海外事業者であっても、日本市場で事業展開する場合は日本法令の準拠が必要です。

違反してしまった場合、どう対処すればいいですか?

発見後の対応手順: ①即座に問題投稿を削除(証拠保全のためスクショは保存)、②同種の他投稿も全件チェック・修正、③社内で原因究明と再発防止策の文書化、④影響規模が大きい場合は法律専門家相談(弁護士・薬事コンサル)、⑤行政機関から照会・指導が来た場合は誠実に対応。違反が継続している期間が長いほど課徴金額が増大するため、発見時点での即時是正が重要です。再発防止策(社内ガイドライン更新・投稿前チェックフロー導入)の整備も必須。

SNSはじめるくんの提案書は法令対応していますか?

SNSはじめるくんは業種別の Instagram 提案書を生成しますが、業種別の規制留意点(医療: 医療広告ガイドライン / 美容: 薬機法 / 健康食品: 健康増進法 / 不動産: 公正競争規約 / 士業: 各士業法)の概要を提案書内で言及します。ただし、最終的な投稿内容の法令適合性チェックは利用者ご自身で行う必要があります。本ページ「投稿前 10 ステップチェックリスト」を提案書と併用することで、法令違反リスクを最小化できます。

本ガイドは定期的に更新されますか?

ステマ規制(2023-10-01 施行)・医療広告ガイドライン改正・薬機法改正等の法改正タイミングで更新します。また、消費者庁・厚生労働省の措置命令事例・行政指導事例が公表された場合も、必要に応じて NG 事例セクションを拡充します。本ガイドは「SNS マーケティングの実務判断に役立つコンプライアンス参照資料」として継続メンテナンスする方針です。最新版は本ページ上部の更新日表示で確認できます。

⚠️ 免責事項

本ガイドは 2026 年 5 月時点の公開規制文書・行政ガイドラインに基づく一般的情報を整理したものです。法令解釈は個別事案により異なる可能性があり、最終的な法令適合性判断は弁護士・薬事コンサル・各業界専門家への相談を推奨します。本ガイドの記載内容を根拠とした投稿による損害について、SNSはじめるくんは責任を負いかねます。

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